2021年見た映画をアウトプット 2本目「ショコラ」

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こんにちわ
愛媛県、松山市の漢方自然薬わかまつ,
ダイエット、不妊、健康相談をサポートする漢方自然薬わかまつ・新岡和哉です

私の趣味ブログで
今年1年で100本,観た感想をアウトプットしようと思います
映画好きの方、そうでなくても、面白そうと思ったら読んでください

2本目「ショコラ」

数日前のブログで、「今年は「土の時代から風の時代に変わるとき」という話を書いたところですが、

土の時代は物やお金、形あるものを「所有」することで豊かさを求めた時代。

しかし、その反面、所有したものや自分のきずいた世界に執着心もうまれた

風の時代は、そういう物や形から自分を解放していく時代でもあって、
個人的には、風と土の程よいバランスの中で生きていけるといいなと思う

さて、この映画、今から20年前に作られたものなので
風の時代、土の時代なんて考えもせず、作られた映画だけど

奇しくもそれを体現しているような映画なんですよ

1950年代のフランスの片田舎の街が舞台

ここは村長はじめ、厳格なカトリック信者の街で
村長はそのカトリックの教えで村人を戒めて、村の秩序を保ってた

でも実は、村人の中には、

夫にDVを受けているけど、「教え」で離婚は出来ないので、耐えて病んでいる女

自由奔放な性格であるので、息子に悪影響を与えると厳格な信者である娘に断絶を受けている老女

「教えに反する」と、15年前に未亡人となった女性に想いをずっと伝えれない老人など・・・

村の掟のような価値観の中で何か窮屈に暮らしている

そこにまさに北風が吹く中、風のように村にやってきた母娘
母親ヴィアンヌはチョコレートの店を開く

そして彼女のつくるチョコレートと彼女の自由で屈託のない人への関わり方は、
ガチガチの価値観に縛られていた村人たちを少しずつ解き放っていく

この村とそれを束ねる村長がまさに土の象徴

秩序を守るためにつくった価値観に執着している

ヴィアンヌと物語の中盤から登場するジョニー・デップ扮するジプシーたちは風の象徴

自分たちの価値観を守ろうとする村長から目の敵にされます

そうやってみていくとこの映画は20年まえにいまの時代を先取りしている

最後は風と土が融合してハッピーエンドになるのですが・・

執着の権化だった村長も最後は執着から解けたとき、いい顔になります

でも風側が全面的に良いというのでなく
風の象徴だった主人公ヴィアンヌも最後はこの村に地に根をおろして暮らしていこうとする

風の心と土の心を両方の良さを受け入れたエンディングになります

自分の価値観に執着して窮屈に生きるより、
価値観の違うものも受け入れる心がハッピーに生きるコツかもしれない